空のひらける 1 

一つ数えて、前を向く。
二つ数えて、立ち上がる。


―――落ちる、加速しながら。
―――落ちる、ただひたすらに青の中を。

風に…「私たち」に逆らう自分の体躯を感じる。確かに今、「私」がある。
自分があることは、別れではないことを教えてくれたあなた。
ひとりとひとりでいることは、分かり合えないことではなく触れ合える、確かめ合えるということを見せてくれたあなた。
ねぇ、今どこにいるの?どこでもいいや、絶対、「私」が迎えに行くから。

もう一度であったら、また始めよう。何度だって、夏を運んであげる。


待ってて、今、やりなおすから。
また白くまぶしい陽の当たる場所で、笑おう。